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九曜先生の( @katanako_20_20 )『佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet! 1』が売れて欲しいし、ラノベって色んな楽しみ方があるなと思うこと

先日、無事読み終わりました。ファミ通文庫なのですね。ラノベ欲しい時はとりあえず電撃文庫を見に行くことが多かったから、電書で探すようになって、「あ、この作品はこのレーベルなんだね」と気がつくようになりました。

佐伯さんと、ひとつ屋根の下 I'll have Sherbet! 1 (ファミ通文庫)

これ、年齢を10歳上げて、例えばヲタ恋の世界でキャラを動かそうとしたらどうなるかなって考えたのですが、「同棲」(ルームシェア)にしろ、元カノが出て来ることにしろ、ドラマは生まれるでしょうけど、ティーンエイジャーがあれこれ背伸びしてる甘酸っぱさは出ないですよね。もう大人ですので。

不動産屋さんの手違いで二重契約になって、住むことにしました。なるほど。

家賃の支払い方法はどうしてるんだろう。保護者気がつかないのだろうかとか、ツッコむよりも、「なぜこの子は、弓月君に対してそこまでアピールするのだ」とか、いつも敬語で煩悩は滅殺しましたみたいな雰囲気なんだけど内心ドキドキしてダメージ入ってる弓月君の様子とか、彼らが演じて見せてくれる「状況」を微笑ましく、ときにむず痒くなりながら楽しみました。いいぞもっとやれ。

どれくらい売れたらシリーズが何巻くらいまで続くのかとか、アニメ化するのかとか、コミカライズするのかとか、まったく分からないのですが、『とらドラ!』の何々って言えば通じるみたいに、この作品も「あのあざとさ佐伯さんみがある」みたいに、普及するといいなあ。続編読みたいもの。

彼らの物語がどこに行き着くのか分からないですが、例えば『黄昏乙女×アムネジア』の夕子さんみたいに、物語や設定はもちろんあるんですけど、夕子さんを愛でる鑑賞の仕方もありますよね。

あるいは『ファイブスター物語』みたいに、どんどん情報を摂取して、頭のなかに出来上がったイメージと関わるのが楽しい、みたいなことでもいいかな。それは作品単体ではなくて、他の作品を読んで残ったモノとかが蓄積されていって出来る、余韻の集合体みたいな何かで。それくらい、自覚的にあざとい佐伯さんはキャラが立っていました。

 

さして量を読んでいるわけではないけれど、ラノベの玉石混交ぶりはすごいですね。私が合わないと思う作品が誰かには響くかもしれないし、私の好きな作品が誰かには合わないかもしれない。

私の場合は、物語でも設定でも勢いでも、キャラクターのかけあいの面白さでも、キャラクターの魅力でも、何か1つ読み終えて残るものがあれば、惹かれるみたいです。もちろん総合力が高い『十二国記』みたいな大作もいいのですけど、一点突破型の作品も、読み終えて余韻を置いていってくれるから好きです。

一般文芸でもそういう読み方はできるのかもしれないけれど、私にとってはラノベってそういう距離感で付き合える存在みたいです。

 

目下の悩みは、九曜先生の旧作なのかな、Kindle化されてないご著書がAmazonにあることです。収納の問題もありますし、既読本と積読本(物理書籍)がそこそこあるので、3冊買ったら3冊は手持ちの本を処分しないといけないのですよね。Kindle化リクエスト押してきました。はい。

 

何はともあれ、『佐伯さんと、ひとつ屋根の下』を中高生くらいで読んだらどう読んだだろう。「ないだろ」ってつっこむか「羨ましい」って思うか、「え、そういうものなの」と夢をふくらませるか。残念ながら大人になってしまいましたので答えは分かりませんが、気に入ったんじゃないかなと思うのです。あ、背伸びしたい年頃だったから、普段は読めもしない難しい本とかをメインに読んでるけど流行ってるみたいだから的な、自分に謎の言い訳して読んだかもしれませんね。

弓月君達には及びませんが、あの頃僕はめんどくさい子どもでした。