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『3月のライオン』再読して。(同じフォルダ、「救いの塩加減」、『最果てのパラディン』)

ブックウォーカーで、80%OFFキャンペーンをやっていたんです。3/22までかな? 紙の本で買っていたので、手元にあるし、電書を買ったからといって処分できませんけど、12冊買って通読しました。そういえば、『3月のライオン』を通読したのって、初めてかもしれないです。

3月のライオン 12 (ヤングアニマルコミックス)

 

どうしょもない人は、ほとんど出てこないんですよね。たぶん唯一もう無理そうなのは、桐山くんに「詰んでからが長くて汚い」って言われた妻子捨男くらいでしょうか。

ヒナのクラスで起きたいじめの主犯の子は、責任とれないことやらかしたし、罪の自覚も無いのであのままかもしれないし、どこかで痛い思いして自分を変えないとダメだと気がつける日が来るかもしれない。(親御さんの振る舞い見ても、環境悪いからとても難しいでしょうけれど)

二階堂と当たって千日手に持ち込んで潰した棋士がいましたけど、彼の背景が語られたり、彼には桐山くんや二階堂がどう見えているのか等語られていて、ただ卑怯な敵としては描かれてないですよね。

おばさん・お婆さんもカッコよかったり可愛らしかったりしますが、羽海野チカ先生の描く、おじさん・お爺さんって味がありますね。猫が可愛かったり、背景が美しかったり、挙げればキリがないですけど、骨のある男性が出て来るの、改めていいなあと思いました。

「報われた」とか「無駄じゃなかった」とか「救い」みたいなものって、作者さんのかきたいことであったり、それこそ「塩加減」みたいな部分だと思うのですけど、軽すぎず残酷すぎず、丁度いいと私は感じます。「あ、それは救いだよね」と理解しやすい・受け入れやすいということかもしれないです。

キャラクターや物語、作画等、要素はたくさんありますけれど、それに加えて、「どうしょもない人がほとんど出てこない」「骨のある男性をかける」「救いのテイスト」等に魅力を感じているのだなあと、再確認しました。

 

私の中で、羽海野チカ先生は、宮部みゆき先生と同じフォルダに入ってる感じなのです。再読してみて、上記に挙げたような要素で、同じフォルダに入れたのかもしれませんね。

 

最果てのパラディンI 死者の街の少年 (オーバーラップ文庫)

最果てのパラディンI 死者の街の少年 (オーバーラップ文庫)

 

最果てのパラディン』が好きで、3巻まで計4冊読みました。積読たくさんあるので消化したいのですけど、なんだか手に取る気持ちになれなくて、大好きなキャラクターたちに会いに行くような気持ちで一巻手に取ったら再読しちゃったのですけれど、この作品も「報われた・無駄じゃなかった・救い」みたいな要素が、私にとって理解しやすい「塩加減」みたいです。

琴線をわしづかみにされて、魅了されたことは自覚しても、私にとってこの作品のどこが特別なのかを言葉にするのが難しかったのですけれど、『3月のライオン』を再読してみて、ああ、こういう部分かもしれないなと気付かされたのでした。